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colorectal polyp大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、簡単にいうと大腸にできる「イボ」のような病変です。40代以上の方の約50%に大腸ポリープが見つかると言われるほどであり、「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」に分けられます。特に「腫瘍性ポリープ」は、放置していると“ガン”になってしまうものもあります。
そんな大腸ポリープですが、大腸カメラ検査時に発見した場合にはそのまま切除することが可能です。基本的に日帰りでできますので、早期発見・早期治療のためにも大腸ポリープが見つかった場合にはすぐに切除を行うことをオススメしています。
ポリープの原因
ポリープができる原因は、遺伝子異常と考えられていますが、明確な原因は不明です。また、小さいものは無症状であることから悪化する(がんになる、炎症が起こるなど)まで発見することが難しいものなのです。
ポリープの症状
ポリープは、小さい状態の時は無症状であることがほとんどです。ただし、大きくなってきたり肛門の近くにあると、出血や血便などの症状が見られることがあります。また、ごく稀にではありますが、ポリープが大腸を塞ぐことによって腸閉塞が起こったり、ポリープそのものが肛門から出てしまうケースが見られます。
そのほか、腹痛や下痢、お腹の張り、便が出にくくなるなどのケースが見られますが、その場合にはすでに“ガン”になってしまっている可能性があります。
colorectal polyp大腸ポリープ切除の方法
ポリペクトミー(コールドスネアポリペクトミー)
この方法は、ポリープが小さな状態の時に行えるものです。ポリープの形状などをしっかりと観察した上で、「高周波スネア」と呼ばれる特殊なワイヤーでポリープの根元を絞めてちぎりとる方法です。これまでのポリペクトミーは、高周波電流による熱を加えて焼き切る方法でした。しかし、合併症のリスクなどを避けるという観点から、近年では電気による熱を使わずに切り取る方法が行われています。
当院でも、この方法によってポリープの切除を行なっております。
EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ポリープは、大きさも様々で、膨れているものもあれば平坦なものもあります。特に大きなものや平坦なものの場合には「ポリペクトミー」ができないため、大きいスネアを使って高周波電流で切除・治療をする方法です。
ポリープの根本に生理食塩水等を注入して浮き上がらせ(これがポリペクトミーとの違いです)、高周波スネアによって焼き切ります。焼き切る際には火傷を最小限に抑えるようにしております。
EMR(内視鏡的粘膜切除術)の注意点
EMRによる処置を行なった後は、1週間ほど以下のことが行えません。
●アルコールを摂取はお控えください。
●力仕事や腹圧のかかる仕事、激しい運動(ゴルフなど)はお控えください。
●長時間の車の運転や旅行
●入浴(シャワーは処置翌日から可能)
また、食事制限もございます。消化のいい食事から始めて徐々に普通食に戻していただくため、ポリープ切除を行う際にご説明させていただきます。